【Story研修・特別版

「マーケティング・その他」の話題から(2013年12月11日投稿)

「あっ、風が変わったみたい。」 コピー表現の変化を実例から読み解く②

広告コピーを眺めていると、その企業のポリシーが⾒えてくる気がいたします。思わずうなってしまうほど表現が巧 みな会社、センスの良い会社、そしてユーモアのある会社とさまざまです。こうした中から3例以上ある会社をク イズ形式で、その後に、思わず笑ってしまうある会社さんの自虐ネタに近いお詫び広告が続きます。


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これらの広告コピーはどの会社のものでしょうか︖(※)

A 「なぜ年齢をきくの」(1976 年)「あ、風が変わったみたい」(1978 年) 「怖いもの着たさ。」(1986 年)

B 「樹氷にしてねと、あの娘は言った。」(1979 年) 「少し愛して。ながーく愛して。」(1981 年) 「恋は、遠い日の花火ではない。」(1994 年)

C 「私って、いいね。」(1997 年) 「美しい 50 歳がふえると、日本は変わると思う。」(1997 年) 「一瞬も 一生も 美しく」(2006 年)

D 「ナイフで切ったように夏が終わる。」(1982 年) 「少年の⼊⼝、夏。少年の出⼝、夏。」(1983 年) 「少⼥は無⼝になった。夏の終わりだった。」(1984 年)

E 「家族の短冊を⾒た。願い事がみんな地名だった。」(2007 年) 「失恋するたび、わたしは日本を知ってゆく。」(2008 年) 「『混浴』と聞いて、すぐ部⻑はコンタクトレンズをつくりに⾏った。」(2008 年)

答えはA:伊勢丹、B:サントリー、C:資⽣堂、D:パルコ、E:楽天トラベル

「チン謝」とは誤植でしょうか、まともなタイトルでしょうか︖

これは 1999 年、相模ゴム⼯業の広告です。ことのはじまりは 1998 年、この会社から発売された製品の⼀部に微細な⽳が⾒つかって、商品の回収騒ぎが起きました。その後、⼊念なチェックを約束し再発売に踏み 切りましたが、その⼊念過ぎるチェックの結果、店頭で品薄状態となり、その謝罪広告のタイトルが「チン謝」と なりました。

※︓『「売り⾔葉」と「買い⾔葉」』(岡本欣也著/NHK出版)